翌朝、出発時間にホテルで朝食の準備ができないのでボックスブレクファストが配られ出発前に部屋で頂きます。 ホテルを6:30に出るとツェルマット駅を6:55発の電車に乗って10分後、テーシュ駅に到着します。
ここからツアーバスに乗り換えて3時間後、シャモニーのロープウェイ乗り場に到着します。 途中、トイレ休憩に立ち寄ったドライブインのコープ ルレサン バーナードで再びフラットピーチを2個購入しました。 (フラットピーチ(蟠桃)は、別名ドーナツピーチと呼ばれヨーロッパでは夏場に売られていて、日本では1個500円で売られているとか) ドライブインの前には、セントバーナード犬のオブジェが観光客を見送ります。
シャモニーロープウェイ乗り場(1030m)に到着しますが、乗り場では、2時間遅れでロープウェイが稼動したので 乗客が溢れています。現時点で乗車できるのは、1時間後になりそうです。 添乗員の山極さんがスタッフに交渉して 次の出発時間のグループ30に割り込みさせてもらえた模様で 長い列を素通りしてゲートまで辿り着きます。 長年のキャリアが功績をもたらしたことに一同は、山極さんを激励します。 途中、霧が掛かった所はありますが、ロープウェイは、中間駅(2317m)に到着します。
中間駅からロープウェイを乗り継ぎエギーユ・デュ・ミディ展望台(3842m)に到着します。 展望台の外に出ると丸い山頂の五大峰ヨーロッパアルプス最高峰のモンブラン(4810m)が覗いています。 建物内の温度は、8℃で一気に3842mまで10分程で上がったので多少の頭痛がします。 妻も気持ちが悪いと言い出し動けなくなりました。仕方なく最上部に一人で向かい写真だけ撮って戻りました。 同行のツアーメンバーにも体調を崩して毛布に包まり抱えられてロープウェイで下山する人が居ました。
シャモニーのロープウェイ乗り場まで戻ると20mほど離れたホテルレストランに入ります。 テラスデッキに中古品のゴンドラが置かれたル・レフュージュ・デ・エグロンズにて昼食を頂きます。 体調不良の為、コースで料理が出されますが、全てを平らげることはできません。 デザートのライスプリンに至っては、ふつうのプリンだったら食べ切ることができたのにと思えるアレンジでした。 シャモニーでは、市街地でショッピングしたかったのですが、バスは一路グリンデルワルドに向けて出発します。
グリンデルワルドまでは、約4時間かかりますが、本日は、グリンデルワルドの夏祭り(7月18日〜8月17日までの水曜日) ストラッセンフェスタが開催されてるので20:00になると歩行者天国(20時〜24時)でゲートが閉じてしまいます。 到着が遅れるとバスが入場できなくなってしまうということで添乗員も焦っていました。 バスは、18:00に到着し部屋で疲れを癒す時間が取れてのんびりすることができました。 窓からは、グリンデルワルドの村が一望できる良い景観です。 正面の丘には、フィルスト行きのゴンドラ乗り場が見えています。
19:00になりディナーのレストランに着くと一面ガラスの向こうには、シュレックホルンの北壁が迫っています。 旅行も終盤に迫りツアーメンバーとの食事もディナーとモーニングを残すばかりとなりますが、 話す内容は、各々の旅行体験の話題から体調の状態を気遣う話題へと変化してきました。 ディナーから戻ると自室の窓の外がストラッセンフェスタ(夏祭り)で賑やかです。 グリンデルワルドのドルフ通りには、村人や観光客が犇めいて抜けられない状況です。 伝統衣装でヨーデル、民族舞踊、生演奏が窓の外で展開されています。 ストラッセンフェスタもコロナ禍により2年間開催されていなかった模様です。
このホテルは、35年前に新婚旅行のときにも宿泊したホテルです。 当時は、ユングフラウヨッホ観光後、夕方に到着して翌朝にバスでベルン経由でルツェルンに向かい 村の観光をする暇もありませんでした。アイガーの北壁を同じ場所から撮影した記憶が蘇ります。 朝、8:00にグリンデルワルド駅に集合してユングフラウヨッホに向かいます。
グリンデルワルド駅から1駅、グリンデルワルド・ターミナル駅からアイガーグレッチャー駅まで 21人乗りのゴンドラに乗車して15分間で一気に1377m上ります。 眼下には、草原で草を食む牛や自転車でサイクリングする観光客などが眼下に見渡せます。 アイガーグレッチャー駅からは、登山列車に乗り換えてユングフラウヨッホ駅まで向かいます。 2020年に開業してからコロナ禍で海外旅行が出来ない状況が続いていたので、 ことしの夏が日本人は、初のお目見えになるかもしれません。 従来の登山鉄道でクライネシャイデックで乗り換えていた時代から約半分の50分で ユングフラウヨッホ駅(3454m)に辿りつくことができる様になったそうです。
ユングフラウヨッホ駅に到着するとゲートに続く長い列、多くの観光客が撮影スポットで渋滞しています。 高速エレベータで着いたスフィンクス展望台からは、アレッチ氷河も眼下に広がっています。 駅の出入り口には、姉妹提携のユングフラウヨッホ山頂郵便局の日本のポストが鎮座しています。 五大峰の最後、ユングフラウヨッホも恵まれた天候により制覇することができました。
スフィンクス展望台(3571m)から岩を削り取ったトンネルを抜けアイスパレス(氷の宮殿)に向かいます。 氷の回廊を靴を滑らしながら氷の彫刻を鑑賞していきます。 一時間程の観光を追えユングフラウヨッホ駅からクライネシャイデック駅(2061m)まで下ります。
ユングフラウヨッホ駅を9時41分に出発し岩を削ったトンネル内を下っていきます。 クライネシャイデック駅までの車内では、乗車券の確認時に来場感謝のチョコが配られます。 間もなくクライネシャイデック駅というタイミングで雲の掛かったユングフラウヨッホの全貌が見渡せます。
クライネシャイデック駅に到着すると乗り換え時間は、7分しかありません。 駅構内からのユングフラウヨッホの全貌を撮影したかったのですが、車両の陰となり断念します。
クライネシャイデック駅からユングフラウ鉄道で下っていくとグリンデルワルドの牧草地が見渡せます。 中腹の放牧小屋から下っていくに従って多くのペンションやホテルが密集していきます。 17世紀には、グリンデルワルド氷河だった谷間の村が観光拠点として発展し現在に至っています。
グリンデルワルド駅に到着すると午後からは自由行動となります。 35年前にショッピングする間も無くバスから眺めていたメインストリートの店舗に立ち寄りながら サンスターホテルまで傾斜したストリートを登っていきます。 昨夜のフェスティバルの状況とは、違ったスイスアルプス高原の街並みに各国のトラベラーが寛いでいます。
サンスターホテルの正面の坂を20mほど上るとフィルスト山(2167m)ロープウェイ乗り場があります。 スイス旅行者半額サービスを使ってフィルスト山頂へと向かいます。 夏場は、スキー場の斜面を利用したゴーカートやジップラインなどのアクティビティーが楽しめますが、 私達は、山頂までハイキングしてアルプス名峰のパノラマビューを満喫して最終観光を楽しみます。 振り返ると下りロープウェイを待つ長蛇の列が山頂付近まで延びています。 広場あたりに並んでいると中国系やアラブ系の観光客が、そ知らぬ顔をして割り込もうとしています。 アジア人だったら大丈夫と思っているのか、退けようとすると怪訝な表情で睨みつけてきます。
ホテル前のお土産店を見て回りますが、年齢と共に無駄な買い物もしなくなりました。 ディナーは、どこのレストランも こってりとしていてお値段も高額です。 食欲も無いので再び日本から持ってきたカップうどんとレトルトおにぎりでお腹を満たします。 お気に入りのフラットピーチとプラムが食をそそります。毎回、食べている途中で気が付いて撮影しています。 翌朝も早朝出発の為、スイススタイルのハムサンドと林檎とオレンジが配られます。 グリンデルワルドからチューリッヒ国際空港までは、フリエンツ湖や並走するスイス鉄道と チューリッヒまでの街並みを眺めて帰路に就きます。
チューリッヒ国際空港を13:00に出発して13時間50分後、成田国際空港に辿り着きます。 航路は、偏西風に乗ってロシアを南に回避して飛行するルートです。 機内では、2回の食事が出されますが、ミートとチキンの選択肢も最後尾の席で選べませんでしたが、 残りが日本食だったり、好みの種類だったので一安心です。 帰りも機内の映画を5本鑑賞したので到着時には、眠気が襲います。 成田国際空港には、午前8:45に到着し空港バスで羽田まで移動します。 とかち帯広空港行きの便が17:00発で、出発時間までは6時間あるので羽田空港旅客ターミナル内を観光します。 さすがに空港内を無意味に徘徊するのは、飽きたので搭乗ターミナルに早めに移動します。 スイスも暑かったですが、日本の暑さはじっとりとして更に暑さを感じます。 羽田空港を17:00のANA便で飛び立ち帯広空港に18:35に到着します。 帯広空港内の食堂で海老丼を食べてから士幌町の住宅まで戻ります。 給与収入が無くなり次の海外旅行の見通しが立ちませんが、期待を胸に蝦夷の地で生活してみようと思います。
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